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玄関フードとは?メリット・デメリット・費用相場から設置の注意点まで徹底解説

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目次

1.玄関フードとは

2.玄関フードを設置するメリット

3.玄関フードのデメリットと注意点

4.玄関フードの費用・価格相場

5.北海道以外でも玄関フードは必要か?

6.後付けで設置する場合の注意点

7.よくある質問

1.玄関フードとは

玄関フードとは、玄関前をガラスで囲い、雪や風などの侵入を防ぐために設けられる囲いのことです。北海道などの寒冷地では「風除室」と呼ばれることもあり、住宅の快適性を高める設備として長年利用されてきました。単なる外付けの囲いではなく、冬場の冷気や吹雪から家を守り、玄関の断熱性を高める役割も担います。

玄関フードの役割とは

玄関フードの役割とは、玄関と屋外の間に緩衝空間を作ることです。冬場の冷気が直接玄関ドアから入るのを防ぎ、室内の温度低下を抑える効果があります。また、雪や雨の吹き込みを防ぐため、玄関の床が濡れて滑りやすくなるリスクも軽減されます。さらに、宅配便の受け取りや濡れた傘置き場など便利に使える多目的スペースにもなります。

北海道で普及している理由

玄関フードが北海道で普及している理由は、玄関ドアの凍結防止と雪囲いの簡易化です。昔は気温の低下や風雪で玄関ドアが凍結し開かなくなることが多くあったため、玄関フードを設けることで凍結を防止していました。また、玄関前に雪がなく通路を確保でき、雪囲いの代わりにもなることで昭和時代に流行しました。

新築住宅で見かけない理由

新築住宅で玄関フードを見かけない理由は、住宅の性能向上と無落雪屋根の普及です。玄関ドアを含め住宅の気密・断熱性能が向上し、ドアの凍結の心配がなくなりました。また、雪を屋根から落とさない無落雪屋根が普及したことで雪囲いをする必要もなくなり、玄関フードをつける住宅が減っています。

玄関フードと風除室の違い

玄関フードと風除室の違いは、玄関を覆うものが玄関フード、雨風や風雪を除けるスペースが風除室です。実際には、同じ意味で使われているため特に使い分ける必要はありません。例えば、サンルームやテラス囲いなども風除室の一種と捉えることもできますが、サンルームを風除室と呼ぶことはなく、風除室=玄関フードを連想するからです。

2.玄関フードを設置するメリット

玄関フードを設置するメリットは、寒さ対策と光熱費削減、防犯性の向上と収納スペースの創出です。玄関フードは寒さ対策はもちろん、冷気が玄関ドアに直接当たらず光熱費削減に繋がります。また、玄関ドアの前に空間があることで収納スペースとしての活用はもちろん、玄関ドアを開けても直接外に出ないため防犯性も高まります。

雪や風を防いで玄関が快適になる

玄関フードを設置すると、雪や雨、風が玄関に直接吹き込むのを防げます。特に北海道や東北などの積雪地域では、吹雪で玄関が雪に埋まることもありますが、玄関フードがあれば除雪の手間が大幅に軽減されます。また、濡れた傘や靴で玄関が滑りやすくなるのを防ぎ、出入りの安全性も高まります。

断熱性が高まり光熱費の削減につながる

玄関は外気と室内の接点であり、冷気が最も侵入しやすい場所の一つです。玄関フードを設置することでドアの外側にもう一つ空間ができ、断熱効果が向上します。冷気が直接玄関ドアに当たらなくなるため冷暖房効率が上がり、光熱費の削減につながります。特に冬季の暖房費が高い寒冷地では、この効果を実感しやすいでしょう。

収納スペースとして使える

玄関フードは、単なる風除けの機能にとどまらず、便利な収納スペースとしても活用できます。小さな子どもがいる家庭ではベビーカー置き場として、または冬場に使うスノーダンプや除雪道具の一時置き場として重宝されます。自転車や灯油タンクなど、屋外に置くと雪や雨で傷みやすい物の保管場所としても最適です。

防犯性が向上する

玄関フードを設置すると、玄関ドアを開けてすぐに対面することがなくなるため、防犯性が高まります。さらに、不審者がすぐにドアに接近できない構造になり、心理的な抑止効果が期待できます。また、外からは中の様子が見えにくくなるため、プライバシー保護の役割も果たします。特に夜間や留守中の安心感が増すのは大きなメリットです。

3.玄関フードのデメリットと注意点

玄関フードのデメリットは、維持管理の手間やコストが掛かり、デザインによって古く見えることです。玄関フードは設置して終わりではなく、メンテナンスや修理などお金と手間が掛かります。また、最近の新築住宅ではあまり設置されずデザイン性の低いものも多いため、外観デザインに大きく影響する場合があります。

設置コストとランニングコストがかかる

玄関フードの設置には初期費用が必要です。新築時であれば20〜50万円程度が相場ですが、リフォームや後付けの場合は施工条件によってさらに費用がかかることもあります。また、玄関フード内の窓や扉の開閉部分は定期的に修理・交換が必要となるため、長期的にはランニングコストも発生します。

外観デザインへの影響

従来型の玄関フードは、アルミサッシと透明ガラスで囲ったシンプルなデザインが主流でした。そのため、住宅によっては「古臭い」「無骨な印象になる」と感じるケースがあります。特に外観デザインにこだわる新築住宅では、外観との調和を考えずに設置すると全体の美観を損ねる恐れがあります。

結露やカビが発生するリスク

玄関フードは外気と室内の間に緩衝空間を作る構造上、湿気がこもりやすく、夏場は高湿高温、冬場は特に結露が発生しやすくなります。放置すると床や壁にカビが生え、衛生面だけでなく建材の劣化にもつながります。換気口を設置したり、定期的に窓を開けて空気を循環させるなど、結露対策を考慮することが重要です。

掃除やメンテナンスの手間

玄関フードは外気に接する空間であるため、砂ぼこりや落ち葉、虫の死骸などが溜まりやすい場所です。また、ガラス面やアルミ枠には汚れが目立ちやすく、定期的な掃除が欠かせません。さらに、引き戸やドア部分の建て付けが悪くなると開閉しづらくなるため、メンテナンスも必要です。

4.玄関フードの費用・価格相場

玄関フードの設置にかかる費用は、20~50万円が多いです。新築時かリフォーム時か、さらに使用する素材やデザイン、大きさによって変動します。また、換気機能を付ける、網戸があるなど他にも機能の有無によって変わります。また、地域によって施工費なども変わるため、比較することが大切になります。

新築時に設置する場合の相場

新築時に玄関フードを設置する場合は、建物全体の設計に組み込めるため、後付けよりもコストを抑えやすいのが特徴です。一般的な相場は20万円〜40万円程度で、玄関ドアとの一体的なデザインや断熱性能を高める仕様にする場合には、50万円を超えるケースもあります。

リフォームや後付けの費用目安

既存の住宅に後付けする場合、相場は30万円〜60万円ほどとなります。現場の状況によっては基礎工事や外壁との取り合い調整が必要になるため、新築よりも工事費用が高くなる傾向があります。また、既存の玄関ポーチや庇を撤去して設置するケースでは追加費用が発生し、70万円以上になることもあります。

材質やグレードによる価格の違い

玄関フードの価格は、材質やグレードによって大きく変わります。

アルミ製:比較的安価で20万円台から設置可能。耐久性も高く、最も普及しているタイプ。

樹脂製(ポリカーボネートなど):断熱性に優れるが、デザイン性によっては30万〜50万円程度。

ガラス製:高級感があり採光性に優れるが、費用は50万円以上になることが多い。

さらに、断熱ガラスや網入りガラス、防犯仕様などを選ぶと追加費用が発生します。デザインや性能のバランスを見ながら予算を組むことが大切です。

形状による価格の違い

風除室の形状は、I型・L型・コ型の主に3種類です。玄関ドアを囲うためには、正面・左・右の3方向に壁面を設ける必要があります。既に2方向に壁がある場合は正面のみのI型、正面左右のうち2方向に壁がある場合はL型、3方向に壁がない場合はコ型を選ぶことになります。

価格のイメージは、I型が最も安く20~40万円、L型が30~50万円、コ型が40~60万円となります。

5.北海道以外でも玄関フードは必要か?

北海道以外でも、玄関フードはあると便利です。東北や北陸など雪の降る地域では、北海道と同様に雪の侵入を防ぎ、断熱性も向上します。一方で、雪が降らない地域でも濡れた傘を置くなど活用できますが、雪が降る地域ほど必要性は低いです。

東北や雪の多い地域での活用事例

東北地方や北陸など積雪量が多い地域でも、玄関フードは北海道同様に役立ちます。特に冬の吹雪や横殴りの雨雪を防ぎ、ベタ雪(水分を多く含んだ雪)が多い地域では玄関が常時濡れてしまうことを防ぐこともできます。また、灯油タンクや除雪用具の仮置き場としても便利です。

関東以南で設置されるケース

関東以南の地域では積雪対策としての必要性は低いですが、生活の快適性を重視して導入されることがあります。梅雨や台風など雨風による影響が多い地域では、濡れた傘を乾かし、上着の脱着スペースなど、あると便利になります。

6.後付けで設置する場合の注意点

玄関フードを後付けで設置する場合の注意点は、業者選びと法律への適合です。玄関フードは、後付けの場合でも建築基準法など法適合させる必要があります。また、後付けの玄関フードが原因で起こる不具合は、新築時の住宅会社に保証等の請求はできないため、設置を依頼する業者選びは特に重要になります。

DIYは可能?

玄関フードのDIYは、可能ですがやめた方が良いです。玄関フードは、雨・風・雪を防ぐことが主な役割になるため、耐久性が重要になります。また、玄関や外壁に隣接するため、不安定なつくりでは建物本体に悪影響を与える恐れがあります。そのため、DIYは避け業者に依頼した方が良いでしょう。

建築基準法や自治体の規制に注意

後付けの場合、建築基準法や自治体の条例に適合するか確認する必要があります。玄関フードの設置が増築にあたる場合、建築確認申請が必要になるケースもあり、隣地との距離や道路境界との関係が制約になることもあります。特に市街地や防火地域に住んでいる場合は、設置できる素材や構造に制限がかかることもあるため、事前に確認が必須です。

かし保険の対象外

後付けで設置した玄関フードが原因で起きた雨漏れや構造躯体への影響は、かし保険の対象外となります。新築した業者ではなく別の業者に玄関フードの設置を依頼した場合、玄関フードまわりから雨漏れ等の不具合が発生する事案はよくあるため、施工方法や業者選びは慎重に行いましょう。

※かし保険とは、構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分に対する住宅の保険です。住宅新築の場合、10年間これらの箇所について保証する義務があります。

玄関ドアの断熱性

玄関ドアの断熱性が不十分な場合、玄関フードを設置しても大きな効果を得られるとは限りません。玄関フード自体が高断熱仕様ではないため、風除室内の気温は低いままです。そのため、玄関ドアの断熱性が低い場合、あまり効果を感じられない可能性に加え、結露防止に繋がらないこともあります。

7.よくある質問

玄関フードは何のために設置するのですか?

玄関フードは、雪や風の侵入を防ぐために設置されます。元々は、雪や冬の寒さの影響で玄関ドアが開かなくなることを防ぐために流行しましたが、現在は玄関ドアの断熱・気密性能も向上していることから新築住宅で設置するケースはほとんどなく、断熱性向上などの目的においてリフォームで設置されることがあります。

玄関フードとはどこのこと?

玄関フードとは、雪や風などの侵入を防ぐために設けられる玄関前の囲いのことです。一般的に、玄関前にガラス張りの囲いが設置されています。また、風除室とも呼ばれており、本来は玄関フードによって設けられた空間が風除室ですが、一般的に玄関フードと風除室は同じ意味で使われています。

玄関フードの効果は何ですか?

玄関フードの効果は、玄関まわりの断熱性向上と雪や雨風を防ぐことです。熱が逃げやすい玄関ドアの前に空間を設けることで断熱性を高め、光熱費削減に繋がります。また、雪や雨風を防ぐため、家に入る前に雪や雨を落とし玄関が濡れることを防ぐ効果もあります。

玄関からの冷気を防ぎたいのですが?

玄関からの冷気を防ぎたい場合、玄関フードの設置か玄関ドアの交換が効果的です。玄関ドアの断熱性や気密性が低い場合、玄関ドアを高断熱仕様に交換するだけでも大きな効果を得ることができます。もし既に高断熱ドアを使用している、もしくは玄関の向きや周辺環境により風や雪が玄関に溜まりやすい場合は玄関フードの設置も効果的です。

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