全館空調は乾燥する?|最適な加湿器の選び方と湿度管理のポイント
目次
全館空調とは
全館空調とは、家全体の温度を一括管理する空調システムです。通常のエアコンやファンヒーターのように部屋ごとに個別の調整を行うのではなく、ダクトや換気システムを利用して家全体の空調を最適に保ちます。これにより、各部屋の温度差が少なくなり、快適な室内環境を維持できるのが特徴です。
全館空調は、主に温風や冷風を部屋に送る「対流式」と空気を送りつつ床なども冷暖房する「複合式」の大きく分けて2つの方式があります。どの方式を採用するかによって、空調性能や電気代、湿度の管理方法が異なります。特に冬場は乾燥が気になるため、全館空調の導入を検討する際には加湿対策も合わせて考慮することが重要です。
全館空調は乾燥する?
全館空調が乾燥する理由は、気流速度と低湿度による皮膚水分量の低下が原因とされています。全館空調の多くは、温風や冷風を室内に送ることで冷暖房しますが、システムによって強い風を送り込むものがあり、湿度が低い状態で空気の移動が速くなると皮膚水分量が低下します。そのため、全館空調は乾燥を感じやすいと言われています。
但し、全館空調に限らず冬はどの住宅でも乾燥することが多くなります。乾燥するとウイルスの生存率が高まり、粘膜の防御機能が低下するためウイルスに感染しやすくなります。また、適度な湿度を保つことで暖かさを感じやすくなることにも繋がるため、乾燥を防ぐことは快適な住環境の実現において重要になります。
乾燥の原因
乾燥の原因は、室温を上げることによる相対湿度の低下です。湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」があり、天気予報などで使われる湿度は「相対湿度」のことを指します。相対湿度は「水蒸気の割合」を指し、絶対湿度は「水蒸気の量」を指します。
例えば、500mlの水のペットボトルに200mlの水(水蒸気)が入っていた場合、水の割合は40%なので相対湿度は40%になる、というイメージです。仮に、2リットルのペットボトルの場合、水の割合は10%なので相対湿度は10%となります。但し、どちらも水の量は変わっていないので、ここで言う絶対湿度は200(ml)となります。ペットボトルの大きさ(空気中に含むことができる水蒸気の量)は、気温が高くなればなるほど大きくなり、反対に気温が下がるほど小さくなります。また、相対湿度が100%を超えると水滴になります。
これを室内と室外の関係で考えてみましょう。室内の空気は外から入ってきますので、基本的に室内にある水蒸気の量は外にある水蒸気量の影響を受けます。例えば冬の場合、気温1℃で湿度が70%だと空気中の水蒸気量は約3.6g/㎥ですが、この水蒸気(3.6g/㎥)が20℃の室内に入ると湿度は21%まで下がります。反対に夏の場合、外の気温が30℃で湿度が70%の場合は水蒸気量が約21.2g/㎥ですが、この水蒸気量21.2g/㎥が25℃の室内に入ると湿度は92%まで上がります。※実際には、料理や洗濯、人の呼吸や換気などによって室内の水蒸気量は変化します。
つまり、室内の温度が外気温よりも高い冬は、乾燥して当たり前ということになります。全館空調に限らず、床暖房やパネルヒーターでも暖房をつける冬はどの家でも乾燥しやすいため、湿度管理が大切になります。
全館空調が乾燥する理由
全館空調が乾燥する理由は、気流速度と低湿度による皮膚水分量の低下が関係していると考えられています。全館空調の多くは、エアコンなどから温風・冷風を室内に送ることで空調を行います。その空気の移動速度(気流速度)が速く湿度が低いと皮膚水分量が減りやすく、これが乾燥の原因であるとされています。
但し、全館空調のシステムによって室内に強い風を送るものと、そうでないものがあるため、一概に全ての全館空調システムが乾燥の原因であるとは言えず、温風や冷風が直接当たるかどうかも影響します。また、家中が一定の温度に保たれることにより、比較的温度が低い場所(湿度が比較的高い場所)がないことも原因とされています。
全館空調の特性
全館空調の特性として、冬期間は暖房を作動し続けることで、常に暖かい状態で過ごすことができます。一方他の暖房設備は、温度を下げたり暖房を停止するタイミングがあるため、一時的な温度低下と共に湿度が上昇するタイミングがあります。そのため、一定の温度を保つ全館空調が乾燥を感じやすい可能性があります。
全館空調と加湿の関係
全館空調の住宅では、湿度管理を適切に行うことでより快適な空間で暮らすことが可能になります。湿度管理を行うと、ウイルスの繁殖や結露・カビの発生を防ぎ健康面でのメリットがあるだけではなく、低めの温度でも暖かさを感じやすくなるため光熱費の削減にも繋がる可能性があります。
湿度管理はなぜ重要なのか?
湿度管理を怠ると、以下のような問題が発生します。
- ウイルスの繁殖:乾燥するとウイルスの生存率が高くなり、喉や鼻の粘膜が弱くなることから風邪やインフルエンザなどのリスクが高まります。
- カビや結露の発生:加湿しすぎると、結露を発生させるリスクが高くなり、カビの発生や住宅の劣化原因にもなります。
- 快適性の低下:湿度によって暖かさなど快適さの感じ方は異なり、不必要な冷暖房に繋がり光熱費の負担が大きくなることもあります。
湿度管理は、健康面のリスク回避だけではなく、快適な空間づくりと光熱費削減にも繋がる重要な要素です。特に全館空調の住宅では、適切な管理を行うことで家全体でその恩恵を感じやすくなります。
冬場の乾燥対策|加湿は本当に必要?
どのような住宅でも冬の暖房時に湿度が低下するため、何らかの加湿対策が必要になります。また、肌乾燥や喉の痛みなど健康面で様々な症状を引き起こす可能性もあるため加湿は大切です。ただし、家の構造や生活スタイルによっては、加湿器なしでも湿度を維持できる場合があります。
加湿が必要なケース
- 家の湿度が40%以下になる場合
- 乾燥による喉の不調や肌荒れが気になる場合
- 小さな子供がいる家庭の場合
加湿が不要または最小限で済むケース
- 家の湿度が40%~60%の場合
- 調湿効果のある建材(ゼオライト・珪藻土など)を使用している場合
- 生活の中で適度な水蒸気が発生(洗濯・観葉植物の活用など)している場合
ただし、湿度が過剰になると結露やカビの原因になるため、適切な湿度バランスを保つことが重要です。湿度は40~60%が良いとされているため、一つの目安にして加湿しましょう。
全館空調の加湿
全館空調の加湿は、システムによって適した加湿方法は異なり、加湿器の設置場所が重要になります。基本的に加湿器は部屋の真ん中に置くことが一番良く、温風が直接当たる場所や窓際を避けて設置します。全館空調の特性を利用する場合、空調設備から少し距離を置いて加湿器を設置することで、家中を効果的に加湿できる場合があります。
但し、空調設備が設置されているスペースが閉鎖的(狭いスペース、換気が不十分なスペース)の場合、または加湿器が空調設備から近すぎる場合、そのスペースが過剰に加湿される可能性や、ダクトや風道でカビや結露が発生する危険性があるため注意が必要です。また、床下や小屋裏などに空調設備がある場合、空調設備付近に加湿器を設置することは困難であり結露等のリスクもあるため、全館空調の特性を生かした加湿はできません。
全館空調の湿度管理|実例と注意点
実際の住宅での湿度管理の成功例と失敗例
全館空調を導入した住宅では、湿度管理に成功しているケースと、失敗しているケースが存在します。それぞれの事例を紹介し、ポイントを解説します。
✅ 成功例1:必要加湿量から加湿器を選ぶ
事例①:リビングの乾燥が気になるためリビングのサイズに合わせた大型の加湿器を導入しました。しかしながら、乾燥が続いたので、更に加湿器を導入しましたが、今度は過剰に加湿されるようになってしまいました。
対処法:必要加湿量を計算し、適切な加湿器を導入した。
加湿器選びで重要なのは、必要加湿量を考えることです。必要加湿量は、目標とする湿度にするために、現状からどれだけ加湿したら良いかを示すもので、この必要加湿量に従って加湿器を選ぶことで上手く加湿できます。
必要加湿量(kg/h)は、「換気量 × 必要な絶対湿度× 空気の密度(約1.2 kg/m³)×安全率(1.2、加湿器の噴霧量や稼働率、加湿能力などの値を考慮した値)」で求めることができます。例えば、1階が50㎡、室温24℃、湿度30%のお家で、1階を湿度50%にしたい場合で計算してみます。
換気量(m³/h)は、部屋全体の容積(縦 × 横 × 天井高)× 換気回数で求めることができます。仮に縦10m×横5m×天井高2.3mの場合、部屋の容積は115㎥になります。住宅の場合、換気回数は1時間あたり最低でも0.5回を義務付けられていますが、人の出入りや気密性などを考慮し仮に0.75回/hとすると、115㎥×0.75となり、換気量は86.25㎥/hになります。※一般的な木造住宅などの場合は換気回数1で計算。全館空調は基本的に高気密・高断熱の場合が多いため0.75で計算しています。
次に必要な絶対湿度(kg/kg)ですが、「目標とする室内の絶対湿度-外気の絶対湿度」で求められ、絶対湿度は計算サイトがあるので誰でも計算できます。目標とする室温24℃・湿度50%の絶対湿度は0.00929kg/kgで、仮に外気温0℃・湿度75%とした場合、絶対湿度は0.00282kg/kgです。これを差し引くと必要な絶対湿度は0.00929kg/kg-0.00282kg/kgで0.00647kg/kgとなります。
これらの数値を全て入れると、「換気量86.25㎥/h×必要な絶対湿度0.00647kg/kg×空気の密度1.2 kg/m³×安全率1.2」となり、必要加湿量は0.8kg/hであることがわかります。加湿器の加湿能力は「ml/h」で表され、「必要加湿量0.8kg/h」であれば、1時間あたり800mlの水蒸気を放出する分の加湿器を導入することで目標となる湿度に近づけることが可能と考えられます。※あくまで目安です。
実際には、2階もあれば吹き抜けのあるお家など様々あるため、目安よりも加湿能力の高い製品を導入した方が無難です。また、加湿器の適用床面積の目安は、一般社団法人日本電機工業会規格「JEM1426」で定められた、室温20℃・湿度30%時に1時間あたりで放出できる水分量をもとに決められているため、室温が20℃未満、湿度が30%よりも多い場合、加湿能力は下がる可能性があるため、加湿能力の高い製品を選ぶ方が良いでしょう。
❌ 失敗例1:不適切な設置場所による結露と家具の劣化
事例①:加湿器の置き場に困ったので、窓際に加湿器を設置したところ、結露を起こしてしまった。
対処法:加湿器の設置場所を変える。
加湿器の置き場として一番やってはいけないのが窓際の設置です。窓際は、住宅の中でも温度が下がりやすい場所であり、結露が起きやすい場所でもあります。そこに加湿器を置くと、空気中の水蒸気量が増え少しの温度差でも結露を起こします。その結果、壁紙が剥がれたりカビが生えるなど悪影響を引き起こします。他にも、エアコンの風が当たるところに設置すると加湿機能が落ちたり、加湿方式(スチーム式や超音波式)によっては精密機器から距離を置く、近くに遮蔽物を置かないなど考慮する必要があります。
加湿しすぎによる結露・カビのリスクとその対策
湿度が高すぎると、結露やカビの発生リスクが高まります。特に、全館空調の住宅では、家全体で加湿を行うため、過剰な湿度に注意が必要です。
✅ 結露・カビが発生しやすい場所
- 窓ガラスやサッシ(外気との温度差が大きいため)
- 押し入れ・クローゼット(空気の流れが少なく湿気がこもりやすい)
- 玄関や浴室周辺(湿度が高くなりやすい)
✅ 対策方法
- 湿度を60%以下にコントロール(湿度計を活用)
- 適度に換気を行う(機械換気+換気口を閉じない)
- 除湿機と加湿器を併用(湿度が高くなりすぎたら除湿機を使用)
加湿器を使わずに湿度を保つ方法(観葉植物・調湿建材など)
加湿器を使用しなくても、湿度を維持する方法はあります。自然の調湿効果を活用することで、快適な湿度環境を作ることが可能です。
✅ 観葉植物の活用
観葉植物は葉から水分を蒸発させるため、自然な加湿効果があります。特に、以下の植物は加湿効果が高いとされています。
- パキラ
- アレカヤシ
- ポトス
- サンスベリア
- ベンジャミン
✅ 調湿建材の活用
最近では、湿度を吸収・放出する「調湿建材」も注目されています。
- 珪藻土(けいそうど)
- 漆喰(しっくい)
- ゼオライト
✅ 水を入れた器を置く
シンプルな方法として、水を入れたコップやボウルを部屋に置くだけでも、蒸発によって湿度が上がります。ただし、水の交換を怠ると雑菌が繁殖する可能性があるため、こまめに入れ替えましょう。
加湿器を使わずに湿度を保つ方法を取り入れることで、電気代の節約にもなり、自然な湿度コントロールが可能になります。
加湿器を使う時間帯
全館空調の場合、基本的に夜間でも暖房を続けるため、温度低下による過剰加湿に繋がるリスクは低く夜間も加湿器を付けっぱなしでも問題ありません。在宅中は、加湿しすぎなければ24時間稼働しても問題ありませんが、外出時には空焚きによる火事に繋がるリスクもあるため電源を切りましょう。また、家族の状況、暮らし方に合わせて使用する時間帯を考え加湿を調整することもポイントです。
湿度計の設置場所
湿度を管理する上で湿度計は重要です。湿度計の設置場所は、直射日光や温風が直接当たらず、加湿器や窓際を避けたところで、床から1メートルくらいの高さに設置することで正確に測りやすくなります。
おすすめの加湿器と選び方
全館空調の住宅では、適切な加湿器を選ぶことで快適な湿度を維持しやすくなります。しかし、加湿器にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。単純に大型で、パワフルに稼働する加湿器を設置しても意味がありません。ここでは、全館空調に適した加湿器の種類と選び方、湿度管理のポイント、メンテナンスやコスト面を考慮した選び方について詳しく解説します。
全館空調に適した加湿器の種類とは?
加湿器の種類は、「気化式」「加熱式」「超音波式」「ハイブリッド式(気化式+加熱式・超音波式+加熱式)」の4つのタイプが主流です。気化式は水を含んだフィルターに風を当て水蒸気を放出、加熱式は水を加熱し湯気を放出、超音波式は振動で水をミストに変えて放出、ハイブリッド式は加熱式と気化式や超音波式を組み合わせたものです。ハイブリッド式(気化式+加熱式)では、フィルターに当てる風を温風にし、超音波式+加熱式では水を加熱した上で振動させミストに変えて放出します。
✅気化式・ハイブリッド式(気化式+加熱式)
- 自然な加湿で、過剰な湿度になりにくい。
- 電気代が安く、長時間の運転が可能。
- フィルターの定期交換が必要で、メンテナンスがやや手間。
- 加湿の風は少し冷たい(ハイブリッド式は温風)
❌ 加熱式
- 加湿能力が高く、広範囲を素早く加湿可能。
- 雑菌が繁殖しにくく、衛生的。
- 消費電力が高く、電気代がかかる。
- 高温が出るため小さい子供やペットがいる家庭には不向き
❌ 超音波式・ハイブリッド式(超音波式+加熱式)
- 加湿効果が局所的になりやすく、全館空調向けではない。
- 水の管理を怠ると雑菌が繁殖しやすい。
- 白い粉(水道水のカルキなど)がつく。
気化式と加熱式・超音波式の大きな違いとして、蒸発吸収距離があります。蒸発吸収距離とは、気流中に放出された水分が空気に吸収されるまでの距離のことで、空気に吸収される前に物に当たると水で濡れてしまいます。加熱式と超音波式では、ある程度の蒸発吸収御距離が必要なため、設置場所によって結露やカビ、家具や電化製品の劣化を招くリスクがあります。
全館空調の場合、加熱式と超音波式では水分やカルキなどがダクトや風道に入り込み劣化を招く可能性があります。一方気化式は置く場所を選ばず、送風による冷たい風も家中が暖かいため気にする必要もありません。リスクを抑えるためにも全館空調で加湿をする際は気化式かハイブリッド式(気化式+加熱式)の加湿器を選ぶ方が良いでしょう。
加湿器の設置場所
全館空調の住宅では家全体の空気が循環するため、基本的には個別の部屋での加湿は不要な場合が多いです。但し、設置場所によって加湿の効果が得られない場合があるため注意が必要です。
✅ おすすめの場所
- リビング
- 2階廊下
- 空調設備の近く(一定の距離を離す)
❌ 設置NGな場所
- 水回りの近く
- 窓際(比較的温度が低い場所)
- 換気扇、換気口の近く
基本的な考え方として、広く加湿されるような場所に設置します。リビングや一定の距離を置いて空調設備の近くに置く、また2階から吹き抜けに向けて設置することも効果があり、設置場所を工夫することで加湿の効率が高くなります。NGな場所として、水回り・窓際・換気扇の近くが挙げられます。水回りは湿度が高くなりやすくすぐに加湿制御されること、窓際など比較的温度が下がりやすい場所は結露の恐れがあること、換気扇や換気口の近くでは湿った空気が排出されやすいことが理由です。
よくある質問
全館空調を導入するとき、加湿器は必要ですか?
全館空調を導入するとき、加湿器は必要です。全館空調に限らず、冬場の乾燥を防ぐために加湿器は設置した方が良いでしょう。室温と外気温との差で冬場はどうしても室内の湿度が低下してしまうため、湿度40~60%を目安に加湿することで快適に過ごすことができます。
全館空調はなぜ乾燥するのでしょうか?
全館空調が乾燥する理由は、気流速度と低湿度による皮膚水分量の低下が関係していると考えられています。全館空調の多くは、エアコンなどから温風・冷風を室内に送ることで空調を行います。その空気の移動速度(気流速度)が速いと、皮膚水分量の低下が起きやすいとされており、これが乾燥の原因であるとされています。
全館空調の欠点は何ですか?
全館空調には以下のようなデメリットがあります。
- 初期コストが高い:導入費用が高くなる傾向がある。
- メンテナンスが必要:フィルター清掃やダクトの点検が欠かせない。
- 乾燥しやすい:冬場の加湿対策が必要になる場合がある。
ただし、適切な設計とメンテナンスを行えば、これらのデメリットを最小限に抑えることが可能です。
加湿器と空気清浄機は何が違うの?
加湿器は湿度を上げるための機器で、空気清浄機は空気中のホコリやウイルスを除去する機器です。一部の空気清浄機には加湿機能が付いているものもありますが、加湿能力は専用の加湿器に比べると劣る場合があります。全館空調の住宅では、空気の流れが一定のため、加湿と空気清浄の両方を組み合わせて使うのが理想的です。
加湿しすぎると健康に悪影響はありますか?
湿度が高すぎると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- カビやダニの繁殖:湿度が60%を超えると、カビやダニが増えやすくなる。
- 結露の発生:特に窓や壁の内部に結露が発生すると、住宅の耐久性にも悪影響が出る。
- 体感温度の上昇による不快感:湿度が高すぎると、汗が蒸発しにくくなり、蒸し暑く感じることがある。
そのため、適正な湿度(40〜60%)を保つことが重要です。加湿しすぎないように、湿度計を活用してこまめに管理しましょう。