【金利講座①】金利ってなに?金利とお金の関係について
金利の仕組みは難しい?
住宅を検討する多くの人にとって住宅ローンや金利は避けられない話ですが、何となく、金利の仕組みって難しいイメージがありますよね!
「変動金利の方がお得?」
「まだ金利は低いの?」
「固定と変動どっちが良いの?」
と、わからないことばかりで迷ってしまいますよね・・・
そこで!何回かに分けて、この辺りのことをわかりやすく解説していこうと思います!
今回は第一弾として「金利」の基本について簡単に解説していきます!
目次
記事の要点
・貸し借りしたお金に対して発生する対価が「利息(利子)」、その割合が「金利」。
・お金の役割を維持するために金利がある。
・金利を使ってお金の供給量をコントロールすることで物価を調整し、お金の価値を保つ。
1.金利ってなに?
貸し借りしたお金に対して発生する対価が「利息(=利子)」、その割合が「金利」です。
例)100万円貸してください!101万円で返しますんで!
⇒ 利息:1万円、金利:1%(1万円÷100万円)
例)100万円貸してください!金利1%で返しますんで!
⇒ 利息:1万円(100万円×1%)、金利:1%
こんなイメージです!
言葉の意味は簡単ですが、なぜ金利が必要なのでしょうか?これには「お金の役割」が大きく関係しています。
2.お金の役割と金利
色んな難しい話はありますが、とりあえずお金の役割を覚えておくと金利のことが一気にわかりやすくなります!
お金の役割は主に、「交換の手段」「価値の尺度」「価値の保存」と考えられています。
実は昔、こんなことがありました。(多分)
「お金は価値があるものと誰もが認め、物の価値をお金で表し、お金は腐らないから価値を保てる」ということから、お金は物々交換の問題点を一気に解消し簡単に物が手に入る社会にしました。また、そのおかげで時間の余裕が生まれ色んな物やサービスが誕生し現在のような自由で豊かな社会が実現しました。
つまり、現代でお金が役割を失うと物々交換だけで毎日が終わる生活レベルに戻るだけでなく、今のような国家ではなくなります。
やばいですよね・・・
っていうことで、お金の役割を維持するための重要な仕組みとして「金利」が使われ、「金利が上がったり下がったりするのはお金の役割を保つための動き」ということになっています!
では実際に金利はどのような働きをしているのでしょうか?
3.金利の役割
まずは、金利がない世界がどのようになるかを想像してみましょう。
スマホや車、テレビなど色んな物やサービスが発明されていますが物を買うにはお金が必要です。当然ですが世の中にお金がないと買えない訳ですが、そのお金(紙幣や貨幣)を「中央銀行(日本銀行)」が発行しています。
例えばお金を借りるくらい物やサービスが売れているということは物やサービスの価格(価値)を上げても売れる状態です。そうなると当然価格は上がるので「パン1個=100円」から「パン1個=200円」のようになっていきます。これがいわゆるお金の価値が下がっている状態で、続くといずれお金に価値がなくなり「お金の重要な役割を失う」ことになります。(昔のドイツやジンバブエのような感じです)
これはまずいよね・・・ということで色んな人がどうするか考えました。(たぶん)
需要があれば物価(物の価格)は高くなり、需要が低ければ物価は下がります。お金があれば物は買えますが、お金がなければ買えません。
金利が安ければお金が借りやすく物が買いやすいので物価は上がる、金利が高ければお金は借りにくく物が買いずらいので物価は下がる。
つまり、「金利を使ってお金の供給量をコントロールすることで物価を調整しお金の価値を保つ」ということです。
言い換えると、「世の中に出回るお金の量を増やすか減らすかで金利が決まる」ということになります。どんな状況で増やし、減らすのかという点について次回しっかりお伝えしていきます!
4.次回予告
①金利が変わる原因について
②金利が上がる理由と与える影響
③金利が下がる理由と与える影響
ざっくり、わかりやすく解説しますのでご覧ください!
お問い合わせ
▼▼▼▼▼