「全館空調」専門の住宅会社 株式会社 住宅日和

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【全館空調とは?】誰も教えてくれない全館空調の秘密

【全館空調とは?】誰も教えてくれない全館空調の秘密

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この数年で住宅の冷暖房システムに大きな変化が起きているのをご存知でしょうか?

暖房はセントラルヒーティングや床暖房、冷房にはエアコンを利用するなど、複数の冷暖房機器を組み合わせて使用する時代が長く続き、現在も多くの住宅で採用されている一般的な方法として知られてきました。

一方で近年では、脱炭素・カーボンニュートラルに向けた取り組みが世界的に加速しており、一つの冷暖房機器で住宅の冷暖房を担い、住宅で消費するエネルギーを抑えることが可能な「全館空調システム」が年々注目を浴び導入を始める企業が増えてきました。各社によって様々な全館空調システムを導入し始めた結果、「全館空調とは何か?」「システムの違いがわからない」など、全館空調は聞いたことはあるけどよくわからないという状況にあります。

そこで今回は、全館空調専門の住宅会社である当社が様々な角度から全館空調とは何か、システムや考え方の違いについて解説していきます。

【目次】

1.全館空調とは

2.全館空調と全館空調ではないもの

3.システムの違い

4.選ぶべき全館空調

5.全館空調の秘密

1.全館空調とは

結論から言うと、全館空調に明確な定義はありません。「家中の温度を均一に保つ」「温度調整を一括管理する」など色んな情報がありますが、統一して決まっているものではありません。

ということで、少し言葉をわけて考えてみると「住宅全体を適した空気に調和すること=全館空調」になることが下記からわかります。

全館 ⇒ 住宅(邸宅)全体のこと     空調 ⇒ 空気調和の略

※空気調和:空気(主に温度・湿度・清浄度・気流分布)を調和(目的に対して適した状態に調整)すること。空気調和は住宅や商業施設はもちろん、医療機関や研究所などでも行われており、目的に応じて調整されています。(手術室であれば塵や細菌などを基準値以下にする、果物貯蔵庫は温度・湿度管理を適切に管理など)

住宅において、空気を調整するのは「快適に過ごすため」ですので、まとめると「住宅全体を快適な空気に調整すること」を全館空調、そのシステムが「全館空調システム」となりますね!

2.全館空調と全館空調ではないもの

全館空調は住宅全体を快適な空気に調整することが可能であることが条件となりますが、そのためには下記の3つが重要となります。

①住宅全体を快適にできるか

⇒リビングや居室だけで玄関や廊下は寒い(暑い)など、部分的な冷暖房では住宅全体で快適とは言えません。

②冷暖房どちらも機能を有しているか

⇒どちらか一つだけでも年中快適に保つことはできません。

③一括管理

⇒部屋やスペース単位の管理では、使用方法によって住宅内で過度な温度差が発生するため快適とは言えません。

これらの点を踏まえて一般的な冷暖房設備を見てみましょう。

いずれも全館空調であることの条件を満たしていません。

では、「全館空調用の設備を使用することが全館空調?」と思われるかもしれませんが実は違います。下記は現在主流となっている全館空調の設備とシステムについてまとめているものです。

上記で考えると、専用機器に限らず汎用エアコンなどでも全館空調として成り立っていることがわかります。つまり、どのような設備を使用しているかではなく、どのようなシステムを使っているかということになります。このシステムや考え方などが各社で異なるため「全館空調ってなに?」という状況になっていると考えられます。

3.システムの違い

それでは上記4つのシステムの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

それぞれメリットやデメリットがありますが、共通して言えることは「光熱費を抑えることが可能」という点です。少ないエネルギーで住宅全体を冷暖房するシステムとなっているため光熱費は従来の設備よりも抑えることができます。一方で、一番の注意点としては「複数の設備が必要」もしくは「補助冷暖房が必要」な場合があるということです。全館空調システムでも寒冷地に対応していない場合や冷暖房の効果が疑わしい場合など、追加設備が必須、もしくは補助設備の設置をおすすめされる場合があるため注意が必要です。

4.選ぶべき全館空調

基本的に快適な室温を保つことができることは大前提とした上で、下記に注意してシステム選びをしましょう。

①導入・維持コストが抑えられること

汎用機器を使用したシステム、もしくは汎用機器でも代替可能なシステムを選ぶことで導入・維持コストを抑えることが可能になります。

②光熱費が抑えられること

全館空調の魅力は光熱費を抑えることにあるため、複数台の設備・補助冷暖房設備を必要としないシステムを選びましょう。

③複雑なシステムではないこと

特殊な通気層があったりダクトが容易にメンテナンスできない場所を通っていたりなどシステムが複雑なものではなく、メンテナンスやリフォームが容易に行えるシステムを選びましょう。

上記3点について注意して選んでいくことが大切ですが、それでも足りないものがいくつか存在します。

5.全館空調の秘密

ここまで全館空調システムについてお伝えしてきましたが、これらはあくまで「温度調整に関するシステム」のため、本当の意味で「全館空調」とは言えません。全館空調とは、「住宅全体を快適な空気に調整すること」で、空気は「温度・湿度・清浄度・気流(分布)」で成り立っています。つまり、「湿度」「清浄度」「気流」についても快適性を追求しているシステムこそ本当の意味で全館空調と言えます。

※湿度(相対湿度):空気が水蒸気を含む度合 ※清浄度:空気中の清浄度合(どれくらいキレイか) ※気流:空気の流れ(向き・大きさ・速さ)

全館空調システムの多くは、温度調整のほか「清浄度」についても換気設備などで空気をキレイに保とうと対策をしています。一方で、「湿度」「気流」については快適性を追求できていないシステムが多く存在しています。これについては全館空調に限らず、その他の住宅も同様です。

つまり、「世の中にある全館空調の多くは、本当の意味で全館空調ではない」ということで、全館温度調整システムと言った方が正しい場合が多いです。

このような状況を踏まえて当社では、「湿度」「気流」に対して、温度とのバランスも踏まえた上で快適さを追求しています。こちらについては改めて解説していきますので、ご興味あれば是非チェックしてください!


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