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【2022年1~12月分】全館空調の平均光熱費を大公開!

【2022年1~12月分】全館空調の平均光熱費を大公開!

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近年住宅業界で大注目を浴びている全館空調ですが、皆さん気になるのは「電気代」ですよね!

昨年から電気代は上がり続け、最近では大手電力会社が規制料金の値上げを申請・検討していると話題になっています。

また色んなメディアで、「オール電化住宅の電気代が高い」と実際の電気料金を紹介しながら報道されており、その印象もあるのか「全館空調の電気代は高い」と思われる人もいるのではないでしょうか。

果たして「オール電化住宅は電気代が本当に高いのか?」「全館空調はどうなの?」ということを、全館空調専門の住宅会社である当社で建築されたお客様の実績値や平均値をもとに紹介していきたいと思います!

目次

1.全館空調の電気料金(2021年)

2.オール電化とガス併用住宅の電気料金(2021年)

3.光熱費比較(2022年)

4.全館空調が選ばれる理由

※以降で紹介する各数値については、当社で建築したお客様の中から可能な範囲で集計した実績値および平均値になります。(電力会社:北海道電力)

1.全館空調の電気料金(2021年)

2021年1月~12月までの全館空調(オール電化)の光熱費(平均値)は下記の通りです。

クリックで拡大できます。

以前から公開している情報にはなりますが、現在と比較すると大幅に光熱費(電気代)が安いことがわかりますね!

ここまで安くなっている理由は、

①エアコン1台の全館空調システム&エコキュート(ヒートポンプ機器)を使用している

使用する電力が少なく済むため、「使用料金」「再エネ賦課金※1」「燃料費調整額※2」が抑えられています。

②燃料費調整額が「マイナス」水準

2021年は、基準となる燃料費よりも低い価格で燃料費を調達することができたので、マイナス分が電気代に反映(電気料金から差し引き)され、結果的に電気代が安く抑えられていました。

※1 再生可能エネルギーによって発電し電力会社によって買い取られた電気に対して使用者が負担する制度で、

【再エネ賦課金 = 使用電力量 × 1kWhあたりの再エネ賦課金単価】で計算され電気代に反映されています。

※2 発電に必要な燃料費の価格を電気代に反映する仕組みで、「基準燃料価格」と適用される「平均燃料価格」を比較して、

平均燃料価格の方が高い場合 ⇒ 電気料金が高くなる(使用電力 × 1kWhあたりの燃料費調整単価)                                   平均燃料価格の方が安い場合 ⇒ 電気料金が安くなる(使用電力 × 1kWhあたりの燃料費調整単価)    というものです。

2.オール電化とガス併用住宅の電気料金(2021年)

まずは全館空調ではないオール電化住宅における2021年の光熱費(電気代)ですが、

クリックで拡大できます。

上記の結果となっており、全館空調よりも電気代が135,016円(月平均11,251円)高いことがわかります。とは言っても2023年現在よりもかなり安い金額であることは間違いありません。

ちなみに同じオール電化住宅なのに全館空調よりも電気代が高い理由としては、

①消費電力が多い

上記の住宅は約10年前に建築された住宅で、当時はまだヒートポンプ機器(エコキュートやヒートポンプ式床暖房など)があまり普及しておらず、電気温水器やセントラルヒーティング(非ヒートポンプ式)など給湯・暖房に電気を多く使用する設備が一般的なため、消費電力が増えて電気代も上がってしまいます。

一般的に言われている、イメージされているオール電化住宅はこちらの方を指していることが多いですね。

ちなみに、どれくらい電気使用量が違うのかは「3.光熱費比較」で掲載しています。

 

続いて、ガス併用住宅(都市ガス)の光熱費は下記のようになっています。

クリックで拡大できます。

オール電化住宅とほぼ同程度の光熱費になっていることがわかります。

上記住宅の場合、エコジョーズを利用した床暖房のため現在も主流商品として提案をしている住宅会社も多いと思います。

実はガス料金(都市ガス)にも原料費調整制度というものが存在し、原料価格が安ければその分ガス料金が引き下がるのですが2021年は原料費調整により例年よりも大幅にガス料金が引き下げられている状態でした。

そのような1年を過ごした後に現在の料金まで大きく変化したので、電気料金の値上がりよりも衝撃を受けた人が多いかもしれません。

では2022年はどのようになったのか、見てみましょう!

3.光熱費比較(2022年)

まずは、ガス料金からみてみましょう。

【ガス料金の比較】

クリックで拡大できます。

電気料金(2021年)158,424円/年 ⇒ 192,171円(2022年、+33,747円、約21.3%増加)

ガス料金(2021年)174,041円/年 ⇒ 269,809円(2022年、+95,768円、約55.0%増加)

光熱費合計(2021年)332,465円/年 ⇒ 462,171円(2022年、+129,706円、約39.0%増加)

電気代、ガス代共に増加していることがわかりますが、ガス料金は前年の1.5倍以上になっていることがわかります。その大きな理由の一つとして、

◆原料価格の上昇

ウクライナ情勢を巡り、EUが脱ロシア化を宣言しロシア産化石燃料の依存度を引き下げる(完全撤退)方針を示したことにより化石燃料の調達競争が行われ、さらに円安の影響も受けて原料である天然ガスの価格が上昇しました。その結果、(北海道ガスの場合)2021年12月の平均原料価格は59,120円だったのが、2022年12月には141,220円と約2.38倍となり、ガス使用量1㎥あたり59.51円値上がりしている状況です。また、現在は北海道ガスによる原料費調整の緩和が行われていますが4月検針分からは更なる値上がりが予定されており、2022年12月の平均原料価格で計算した場合1㎥あたり69.21円となり、現在よりも更に価格が上がる可能性は非常に高い状況です。

◆今後の予想

昨年後半に比べて円高水準になると予想されていますが、2030年までにロシア産天然ガスの輸入廃止に向けた動きは引き続き行われるため、昨年のような値上がり率とはならないとは思いますが価格は微増し続けるのではないかと考えられます。

 

【電気料金の比較/セントラルヒーティング(オール電化)】

次にオール電化住宅(セントラルヒーティング/パネルヒーター)ですが、

クリックで拡大できます。

電気料金(2021年)326,478円/年 ⇒ 370,049円(2022年、+43,571円、約13.3%増加)

こちらも2021年と比較すると電気料金が高くなっていますが、主な原因として考えられるのは、

◆燃料価格の高騰

発電には水力、火力、原子力など様々な方法がありますが、このうち火力発電の燃料である化石燃料(石油・石炭・天然ガス)の価格がガスの値上がり理由と同じで高騰しました。その結果、(北海道電力の場合)2021年12月の平均燃料価格35,800円から2022年12月には86,700円と約2.42倍となり、電気使用量1kWhあたり10.03円値上がりしている状況です。

◆今後の予想

ガスの原料価格が2.38倍、電気の燃料価格が2.42倍にも関わらず実際の料金に大きな差がある理由として「電源構成」が挙げられます。ガスの場合は液化天然ガスを加工して供給されますが、電気の場合は様々な発電方法があることに加えて火力発電も天然ガス以外にも石油・石炭による発電が行われています。そのため、しばらくは高値維持が続くと考えられますが、電源構成の変化(原子力発電の再稼働を含む)によって引き下げられていく可能性も十分考えられます。

【電気料金の比較/全館空調(オール電化)】

最後に当社の全館空調の電気料金ですが、

クリックで拡大できます。

電気料金(2021年)191,462円/年 ⇒ 237,301円(2022年、+45,839円、約23.9%増加)

こちらも電気料金が上がっており、主な原因は「セントラルヒーティング(オール電化)」と同じですが、値上がり率が全館空調の方が大きくなった理由としては、

◆使用電力の増加

札幌における2020年11月から2021年3月までの降雪量は331mmでしたが、2020年11月から2021年3月は475mmと大幅に増加しました。この影響により、室外機周辺の除雪作業が間に合わない(もしくは不足している)影響によってエアコンの効率が低下した結果、2021年の平均使用電力6,552kWhに対して2022年平均が6,875kWh(5%上昇)となっていると考えられます。消費電力が同程度だった場合は9,000~10,000円程金額が下がる計算になります。

◆今後の予想

基本的には「セントラルヒーティング(オール電化)」と同じですが、消費電力がかなり低くガス併用住宅よりも少し多い程度のため、今後は大きく値上がる可能性は低いと考えられます(電気契約を規制料金のプランにした場合を除く)。また、燃料費調整制度の見直しを予定している電力会社もあるため、その内容によって価格が上がることも下がることも考えられます。但し、基本的には世界的な再生可能エネルギーの普及・拡大や電源構成の変化へ向けて進んでいるため長期間で考えた場合は価格は下がっていくものと思われます。

4.全館空調が選ばれる理由

この先エネルギーの問題がどうなるのか予想が難しいですが、一つ言えることは「エネルギー消費量を抑える事が重要」であるということです。

エネルギー消費量が少なければ、エネルギー価格が高騰しても光熱費を抑えることができます。

全館空調の場合、「エアコン1台で冷暖房」というようにエネルギーを大きく抑えた設備を採用していることが多く、エアコン1台であっても快適に過ごせるように高断熱・高気密の住宅になっています。

そのため、北海道のような厳しい寒さや真夏の暑い季節にも冷暖房費(光熱費)を抑えながら快適に過ごすことができる「全館空調」が近年注目を浴び選ばれています。

 

いかがでしたでしょうか?

住宅日和では約7年前から全館空調システムを取り扱っており、現在では「全館空調専門の住宅会社」となっています。全館空調でわからないことやお困りのことはお問合せください!


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